ごあいさつ
「Craft」とは、機械生産に対しての手仕事、と表現される。

元来モノを大量に必要とした時代が来る前には
Craftという言葉は無かったのかも知れない。

そのくらい人がモノを作るということは当たり前のことなのです。

当たり前で無くなりかけている時代に、その当たり前のことを生業とし、
人々の暮らしの中に小さな”思い”という明かりを灯す人たちがいます。

彼ら彼女らと触れ合い、モノが持つ物語に耳を傾けることで、
人の暮らしが少し豊かになり、モノに対する価値感も変るのではないでしょうか。

堺という街は日本の工芸を育てた「茶の湯」に縁が深く、
また古くは世界各国から様々な文化が水揚げされた
情報の窓口としての中心地でした。

再びこの場所から、人と人とのつながりをモノや食を通して
関西一円をはじめ全国にも広げて行きたい。

灯しびとの集いはそんな志を持つ人の集まりです。
会長 辻野剛